崖っぷちにガンまで来た

甲状腺ガンになった日々の生活の記録

いつの間にか物置に

今週のお題「わたしの部屋」

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普通プライベートの部屋は自分の物で占められているはずなのだが
私の部屋には自分の物が少ない。

いつの頃だったか
奥さんに、断捨離の本や、物を減らして引っ越したお洒落な人の本を渡され
部屋を片付ける様に言い渡された。

「貴方の人生はもう先がみえてるのだから、何時死んでも良いように片付け無くては」

まあ、その通りだなぁと、せっせと片付けをする事にした。

断捨離の本に書いてあった
一年たって袖をとおさなかった服を捨てるを、少しマイルールに変更して
三年たってなお袖をとおさなかった服を、衣替えの時期に捨てることにした。

結構要らない服も沢山あって、調子にのった私は
身体に合わない背広も捨てる事にした。
ネクタイも捨て、紙のように薄くなった下着も捨て
何で買ったのか首を捻るようなシャツも惜し気もなく捨てた。

本もマイルールで段ボール三箱迄として、涙を流しながらBOOKOFFへと持っていった。

何時か使うかもと取って置いた研修の資料等も全て捨てた。

「あら、綺麗になったわね」
と、空いたスペースに少しおかせてねと、奥さんの服が持ち込まれるようになった。

「これも読んでみたら」
と、ますます
お洒落な生活の本や老後を豊かに生きる本などが持ち込まれるようになった。

次第に奥さんは働き蟻のようにせっせと空いたスペースに物を持ちこみ
奥さんの部屋は断捨離が良くできた美部屋となり
私の部屋は物置の様になった。

それはそれで良いかなぁと、物に囲まれて生活する毎日。

見知らぬ物に囲まれた生活も、将来老人ホームとかに入るかも知れないので、良い経験かも知れない。

部屋でゴロゴロとナッツなど食べながらボーっとしていると、おそらくは私も、必要な時には使うが、常時は要らない押し入れに置いてある物と同じ様なレベルの物なのだと認識されているのだろうなと思う、今日この頃なのである。