崖っぷちにガンまで来た

甲状腺ガンになった日々の生活の記録

十四万の更に下の話

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梅雨がなかなか明けず
気分も世情もすっきりとしませんね。

ちょっと昔の話で恐縮なのですが。
私が勤めていた施設に、身体は少し不自由ですが頭はしっかりされている男性利用者が居まして。
性格は明るめで人の面倒見も良く、職員との関係も利用者同士の関係も良好の方がいらっしゃいました。

まあ、ちょっと女性が好きで
その当時でさえ、セクハラ問題になってまして。
トラブルになりかけてました。

会社のお金を無断で投資に使って大損して
怒った家族に施設にぶちこまれたと言う経歴の方なものですから、
面白いと言うと不謹慎ですけど、良くお話もさせて頂きました。

セクハラを何とかしょうと言うことでもなく、普段の会話の中で、
何でセクハラするのか、軽く聞いたんですね。

するとまあ、いろいろ言い訳してましたが、要するに、この閉塞した生活を楽しく生きるために少し施設を明るくするためにやってると。

更に、自分はお客様だし、お金を払ってるのだから少し位は良いのては無いか

と、言う感じで話してくれました。

ありゃ、困ったなーと思いながら、いろいろと話をしてる途中
ふと思い付いて
昨日お尻を撫でた女性職員に給料が幾らか聞いてみました。

うん?こんな大変な仕事で、夜勤も何回もやって、腰とかも痛そうだし。

流石に、良く見てるなぁと、感心したところ。

月、三十万円位か、安すぎるか?
と、心配そうに話して下さいました。

思わす苦笑をして、
お尻を撫でられたり、移乗とかで腰を痛めたり、介助で汗水ながして夜勤で八時間走り回っても

手取りで月12万位です。

12万?
と、絶句されていましたが
そうか、
としばらく下を向いて話されました。

私はその後、別の施設に異動になりましたが
噂では、すっかりセクハラはしなくなったと話を聞きました。

今は、余りの給料の安さに国が処遇改善手当てと言う物を出していますが、職員の手元に届いていないことも多いらしい。

現場で最前線で働く人の処遇を良くする事は、当たり前の事だと思います。

こんな給料では辞めると意思を表明した、看護士の皆さんに敬意を称したいと思います。