嫁がぐるぐる
夜勤から帰り。一眠りすると。
本の山が私を待っていた。
これは何かと、訪ねると。
嫁が禁開封と書かれた封筒を開け放ち、エコーの記録のコピーを見せて寄越した。
病気と闘うには先ず情報!
本にネットにSNS。ブログからでも情報を得て、状況を把握するのよ!
でも、お前、それは、禁開封ではないのか?
良いのよ戻しておけば。
それよりも、ほら、ちゃんと見ておかないと。
其処には、腫瘍が四個有ることと、一つは2センチを越していること、石灰化していること等が書かれていた。
私は一通り目を通しました。
きっとガンよ、ガンなのよ。
でも、お前。医者はガンではないと、言っていたよ。
そんな事は無いと思う
でも、奥さんが勉強してくれて嬉しいよ。
黙って首を振る嫁。
これは、今から、貴方が勉強するの。
わかりました?!
夜勤明けのボケた頭で本の山と格闘する羽目になった私。
なお、封筒はソッとわからない用に元に戻しておいたことは、言うまでも無い。